会社、ブランド、商品名……商標登録しないリスクはとても高いです。
商標登録しないリスク
1、他人に商標を使われ、本物の商品の価値が下がってしまう
2、他人が商標を先に取ってしまい、自分のブランド名が使えなくなってしまう
どれだけ最高品質の品物でも、商標がないと偽物製品が市場に出回っても措置をとることが難しくなります。また、商標を先に取られてしまうと、自分のつくる本物が「商標権を侵害する商品」とされ警告や訴訟を受けるリスクが生じます。
実際に、日本生まれの農産物が海外で無断で商標出願されたり、品種が海外に流出、栽培されて流通したりする被害が相次いでいます。
日本の特許庁は、中国企業などが日本の人気キャラクターや、地域の特産品などの名称を無断で商標登録する「悪意の商標出願」に対し、取り消し訴訟を起こす中小企業への補助を行っていますが、弁護士への相談や訴訟準備など関連費用の3分の2までで、500万円が上限となっています。また、有名なブランドでない限り、悪意の立証が難しく、争いも長期化しがちです。他人に商標を先に出願されてしまったブランドオーナーの多くが、「改名」をはじめとする厳しい対応を迫られるのが現実です。
権利は取られる前に、先に取りに行くことが大切です。
模倣行為が見つかってから商標出願することも可能ですが、通常の出願なら登録まで約1年、早期審査を使っても2~3ヶ月はかかるため、それまでにビジネスが大きな打撃を受けてしまうことも良くあります。
被害にあった酒屋のはなし https://sakestreet.com/ja/media/sakestreet-logo-was-ripped-off
登録のメリット
1、商標を独占できる
2、使用禁止や損害賠償請求も認められる
3、似ているマークやロゴも排除できる
4、更新すれば半永久的に保護できる
たとえば、MUSO以外のECサイトで偽物が出品されていたとします。偽物出品者の連絡先情報が書かれていたとしても、情報が虚偽だったり、「模倣品を売るな」と伝えることができたとしても「知らなかった」などと言い訳されたりして、解決に至らないことも多いです。
これに対し、ECサイト本体では、そもそも利用規約で「商標権など知的財産権を侵害する商品の販売」を禁止しているのが一般的で、通報を受け付ける窓口を用意しています。
商標権者の立場で通報すれば、ほとんどの大手サイトで24時間以内に商標権を侵害する出品リンクが削除されます。
ペナルティが厳しいECサイトでは、単にリンクを削除するのではなく、出品者のアカウント停止・削除といった処分も行われているため、商標の登録完了後、商標権侵害を見つけた場合は、「速やかにECサイトに通報」し、被害を抑えることが有効です。
国内の登録費用、詳しい流れはこちら⇨https://www.jpo.go.jp/system/basic/trademark/index.html
海外の登録に関してはこちら⇨ https://cotobox.com/primer/madrid11/